R6Sコスプレ・装備再現応援。
今回は、レインボーシックス シージに登場する銃についての簡単な解説と、装備再現に必要なトイガン本体およびパーツを出来る範囲でまとめてみました。
第一回はイギリスの特殊部隊SAS(Special Air Service)のオペレーターの装備する銃についてです(ゲーム内での並び順で左上に位置する部隊から順に解説していく予定です)。では、いってみましょー!
メインウェポン
AR33
Thatcherが使用するアサルトライフル。実銃の名称はH&K HK33。ドイツの銃器メーカーであるHeckler & Koch社製のアサルトライフルです。
FPSゲームあるあるですが、版権回避のためか若干違う名前にしてあります。イギリス軍では「L101A1」の名で採用されているようですね。H&K社の自動小銃の中でも名銃と名高い「G3」を5.56x45mm弾仕様にダウンサイジングした、といった感じの銃です(G3は7.62x51mm弾)。G3については↓のリンクを参照のこと。
(当ブログにはG3の電動ガンに関する記事もあるのであわせてお読みいただけると幸いです)
動作機構もG3と同じ「ローラー遅延式ブローバック」。ちなみにHK33と同様にG3をダウンサイジングし、拳銃弾である9mmパラベラム弾を発射するサブマシンガンとしたのが有名な「MP5」だったりします。
実際のSASでも使用されています。アサルトライフルとしては他にコルトカナダC8カービンやH&K G36などが採用されているようです。
トイガンでは、日本のKSCおよび台湾のLCTより電動ガンが発売されています。
KSCの公式ページは↓
このラインナップの中では、「HK33A2」がゲーム内のイメージに一番近いですね(バイポッドの有無やストックの微妙な違い等ありますが・・・)。レシーバートップにマウントベースも装着すればより近い見た目に出来るでしょう。ただ、KSCの純正マウントベースはレール長が短いので、よりゲーム内のイメージに近づけたい場合は社外製のG3/MP5用マウントベースでレール長が長いものも視野に入れた方がいいかもしれません。
LCT製には通常モデルと疑似ブローバック搭載モデルの2種類あるようですね。専用のレシーバートップ用マウントレールもありますので(というか同社製G3と同じ寸法だとすると他社製品が付かないと思われる)、手に入りにくくなったKSC製HK33A2の代わりになるのではないでしょうか(Amazonには現在LCT製HK33A2の在庫がないようですが、他のショップにはあるようです)。
L85A2
SledgeおよびThatcherの使用するアサルトライフル。イギリス軍の正式採用小銃。こちらは実銃と名称が一致しています(もしかして、軍や警察の採用ナンバー表記なら版権に引っかからないのでしょうか?)。A2に改修される前のL85およびL85A1のイメージ(マガジンが勝手に落ちる、弾が出ない、やたらとジャムる等)のせいでやたらとポンコツ扱いされることが多いですが、H&K社による大規模改修が施されたL85A2(H&K社のオーナーがイギリス人だった時期に実施したらしいです)は普通に使えるアサルトライフルなんだそう(重いけど)。ちなみに、特殊部隊であるSASは本銃に早い段階で見切りをつけてコルトM16やコルト・カナダC7等を使用していたらしく、したがって本来SAS隊員がL85A2を所持していることはありません。あくまでゲームの中だけの話、ということみたいですね。
トイガンでは、G&GやICS等の海外ブランドから電動ガンが出ています。ただし、どちらも付属のハンドガードはレールタイプではなく標準のものなので、ゲームと同じようにレールタイプにするにはMADBULL製などのDaniel Defenseタイプハンドガードを装着する必要があるみたいですね。ただし、どうやらバージョン違いやメーカーによって対応・非対応があったり、コンバージョンキットが必要だったりとややこしいみたいなので、再現する際は商品のことをよくわかっているカスタムショップなどに頼んでしまった方が無難でしょう。混乱を避けるため、Amazonのリンクは貼らないでおきます(笑)。
ゲーム内のイメージだと、バレル長がカービンサイズっぽいので↓のリンク先のL85A2 Carbineが一番近いかもしれません。
M590A1
攻撃側・防御側問わずSASの隊員全員が装備出来るショットガン。実銃も名称は同じです。アメリカの銃器メーカーであるモスバーグ社の製品「M500」シリーズの軍用モデルで、軍用故にショットガンなのに銃剣を装着出来るという変わった銃(と言っても、アメリカ軍は昔からショットガンを採用していたので過去にも銃剣を装着できるショットガンは存在しています)。ちなみにこちらの銃もSASに使用された事は無い銃です(M590A1の名で採用しているのはアメリカ軍)。
トイガンでは、日本のメーカーであるマルシンが民間モデルであるM500を発売していますが、民間用のM500と軍用のM590A1の間には見た目の差がかなりあるらしく、またカスタムパーツも出ていないため、再現は困難を極めます(しかも現在マルシンの公式サイトにM500の記載なし。もっとも、マルシンの公式サイトはあまり当てにならないので、そのうちひょっこり再販されるかもしれませんが)。
したがって・・・これは装備再現という観点からすると邪道中の邪道ですが、東京マルイのガスショットガン 「M870タクティカル」にG&Pのエクステンションチューブを装着したもので代用する、という手段をおすすめします。マルイM870タクティカルにはゲーム内のM590A1同様、レシーバートップにゴーストリングサイト付きのピカティニーレール、バレル先端に背の高いフロントサイトが標準装備されているため、マガジンチューブさえ延長してしまえば、遠くから見た際のシルエットがかなり似ている気がするんです。細かいことが気にならず、それっぽいショットガンを持てればいい、という方向けの方法です。
ちなみに、SASはむしろこちら(レミントンM870)を使用した事はあるそうです。かえってリアルかもしれません(笑)。
MP5K
Muteが使用するサブマシンガン。実銃も同じ名前ですが、折りたたみ銃床がついたこのモデルは「MP5K-PDW」というタイプですね。H&K社の傑作サブマシンガンMP5の系統で、「K」は「Kurz(=クルツ、ドイツ語で短いの意)」の略。「PDW」とは「Personal Defence Weapon(=パーソナル ディフェンス ウェポン、個人防衛火器の意)」の略で、簡単に言えば小型・軽量で取り回しがよく、閉所での戦闘に適した銃のことです。PDWタイプの採用がされているかどうかはわかりませんが、実際のSASもMP5Kを「L80A1」の名で採用しているようです。
トイガンでは、東京マルイのスタンダード電動ガンシリーズで、「H&K MP5K A4 PDW」の名でほぼそのまんまのモデルが発売されています。さらにゲーム内のイメージに近づけるには、マガジンを付属のショートタイプから通常タイプに変え、レシーバートップにマウントベースを取り付ければOKです。
(2020/3/21追記)
上記のカスタムだけだとロアレシーバーの形状が一致していない(マルイMP5Kはセレクターがピクトグラム表記、ゲーム内MP5KはSEF表記)ので、別途パーツを組み込む必要があります。
Classic Armyから出ているMP5K A3グリップがマルイ製MP5Kに対応しているとのことです。
FMG-9
Smokeが使用するサブマシンガン。実銃は米マグプル社が開発を進めていた折りたたみ式の銃のプロトタイプ「Magpul FMG-9」です。 実銃はあくまでプロトタイプが発表されたのみで最近のショットショー(銃器の見本市のこと)などにも登場していないらしく、もしかしたら計画が立ち消えになったのかもしれません。外側は折りたたむと小さな工具箱のように見える仕様で、内部メカはGlock17のものを流用しているそうです。元々はアメリカのシークレットサービスなど要人警護の人向けに開発していた事、さらに前述の通り製品化されていない事からこの銃も実際のSASに採用されてはいません。
ただ、実はトイガン化はされており、マグプル社の製品を元にエアソフトガン用パーツやエアソフトガン本体を製造していたPTS社から、日本のKSCおよび台湾のKWAが発売しているGlock18Cのコンバージョンキットとして、または組み込み済みのコンプリート製品として出ていました。なぜ過去形かというと、本家マグプルとPTSの間で契約が終了し、PTSがマグプル系製品を作るのをやめてしまったためです。この銃以外にも、MASADA、PDR-Cなどのエアソフトガン、P-MAGやMOEシリーズなどのパーツが市場在庫や中古品、オークションに流れているもののみになり、マグプルの正式ライセンスを得ているエアソフトガン用製品は手に入りにくくなってしまいました。どうしても入手したい方は、オークションに出品されるのをひたすら待つしかないですね・・・。
サブウェポン
SMG-11
Thatcher以外のSAS隊員が使用するマシンピストル。実銃は、マスターピースアームズのMPA10SSTという銃で、イングラムM10およびM11という銃のクローンモデルです。おそらくゲーム内のSMG-11という名は元になったM11から来ているのでしょう。実際のSASも過去にM10のほうを使用した事があるらしく(ただし現在は使用していないと思われます)、全く関係が無い銃ではないようですね。元になったM10およびM11は本体上部にコッキングレバーがあるのに対し、MPA10SSTは射手から見て本体左側面にレバーを設けているのが特徴です。
トイガンでは、M10が東京マルイのコンパクト電動ガンとして、M11がKSCおよびマルゼンのガスブローバックガンとして発売されています。マスターピースアームズのMPA10SSTを再現することは出来ませんが、とりあえず雰囲気は出るはずです。
いちおうマルイM10も入れておきましたが、大きさ的にはおそらくM11の方が近いと思います。
P226 MK 25
SASの隊員全員が装備できるハンドガン。実銃は、「SIG SAUER P226 Mk.25」です。P226はアメリカ軍の正式採用ピストルの座をイタリアのベレッタ92と争った事があり、その際は優秀な成績を収めたもののベレッタ92に敗北したという過去がある銃です(ベレッタ92が採用された理由ははっきりしないものの、本体価格が安いからだとか、政治的な理由だとか言われています)。P226には多くのバリエーションがあり、その優秀さから実際のSASもアンダーレールの無い初期型とレールの付いたモデル両方を採用しているようですが、「Mk.25」というモデルは米海軍の特殊部隊SEALs向けの製品であるため、厳密にはSASで使用されているP226とは異なります。イギリス軍での正式名称はL105A1(初期型・レールなし)、L105A2(レール付き)、L106A1(レール付き・表面をコーティングしたもの)だそうです。
トイガンでは、東京マルイおよびKSCからガスブローバックガン、タナカワークスからガスブローバックガンおよびモデルガンが発売されています(その他海外メーカーからも出ていますが、海外製のハンドガンはフルメタルであることが多く、日本では違法になるため記載しません)。特にタナカワークスのモデルガン「P226 Mk.25」はゲーム内のP226 MK25とほぼ同じ見た目(アンダーレールが完全にピカティニー規格で角張っている。他のモデルはレール下面がラウンドしている)ですので、サバゲーに使うわけではない場合はこちらが(再現度は)ベストかと思います。次点でマルイの「P226レイル」ですね。グリップパネルに「P226」の文字が刻印されているためゲーム内のイメージに近く、値段もお手頃です(マルイ「P226 E2」の方はグリップパネルの刻印が「SIG SAUER」になっています)。
タナカワークス公式サイト SIG P226 Mk25 EVO2 frame HW
・・・と、こんな感じでしょうか。意外と再現しようとすると苦労する銃ばかりでしたね。次回はFBI SWATの予定です。皆さんのサバゲー・コスプレの参考になれば幸いです。
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