シマタの趣味ブログ-shiM4tA1's Hobby Blog-

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UMP45いじりPart15:コッキングレバーライブ化でホップ調整作業を楽にしたい!

UMP45いじりPart15。

 

今回は、久しぶりのUMP45いじりの記事でございます。

 

実射性能には関係ない部分なのですが、ホップ調整の際ダミーボルトをいちいち引っ張りながらダイヤルを回すのが面倒なのと、せっかく(元)UMAREXブランドで刻印がリアルなのに、コッキングレバーが固定されているのが残念なのでライブ化を試みることにしました。

 

 

前回の記事から今回までの微妙な変更点を報告

前回までで内部の調整を一段落させたUMP45。おおよそ理想的な性能に仕上がったので大きな改修はしていないのですが、ゲーム中に使用していて照準線が高いな~と感じたためフロントサイトを取り外し、ダットサイトをLowマウントにして照準線を低くしました。と言っても、フロントサイト固定ピンをピンポンチで抜き、フロントサイトを引っこ抜くだけの作業。照準線が高いと下からせり出しているバリケード越しに撃つ際、非常に撃ちづらいので行いました。

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また、前までHiマウントに通しておいたアウトドアコード(チャームを付けるためのもの、線径3mm)の代わりに、トップレイル下のスキマを通せるようにスリムコード(線径2mm)でチャーム取り付け部を新たに設けました。これは完全に趣味ですね(笑)。

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今回使用する材料

今回の改造のために用意した材料はこちら。

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Eggs 鉄板 0.5×100×200mm(¥161)

ダミーボルトをコッキングレバーと連動させるために使用。ダミーボルト側に貼り付けて使用する他、コッキングレバー側の摩耗防止にも使用します。多少摺動する部分のため、同種金属でもかじりつきの起きない鉄鋼板を選びました。

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八幡ねじ 引きバネ 線径0.5×外径6.3×長さ31mm(¥189)

コッキングレバーを自力で前進させるために使用します。

 

鉄板・引きバネ共に近所のホームセンターで購入しました。

コッキングレバーライブ化作業

まずは構造を理解する

改造を施す前に、構造を正しく理解するため部品を順番に外し、図を描いて整理してみましょう。

 

今回はアッパーレシーバーにのみ加工を施していきます。アッパーレシーバーの取り外し方については↓を参照してください。

shim4ta1.hatenablog.com

まず、フロントサイトがはまっていた穴の中に見えるネジ(六角穴)を外します。

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すると、前部のフタを引き抜いて外せます。

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奥をのぞくと、プラスネジが見えるので外します。

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ネジを外すと、レバーを引き抜くことが出来ます。

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レバーを引き抜くと、チューブ状のパーツを取り出す事が出来ます。

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内部をのぞいてみましょう。チューブが入っていた場所の奥下側に、出っ張りがありますね。どうやらコレによってチューブが後退するのを防いでいたようです。

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次に、アッパーレシーバーをひっくり返しまして、ここのネジ二つを取ります。

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すると、ダミーボルト一式が外れます。 

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ダミーボルトは上部前側に突起が出ていて、

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これがアッパーレシーバー側のスリットに差し込まれていることで、直線上の前後動を実現しています。 この突起はそのまま活かせそうですね。

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で、以上を整理して描いた図がこちら。ここからライブ化に必要な加工を洗い出していきます。

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手描きですいません(笑)

まずチューブですが、前方部分にネジ穴が開けられ、フタ側のネジ穴と重なって一本のネジで留められています。コレがコッキングレバーが動かない原因の一つ目ですので、チューブ前方の一段細くなっている部分をカットしてしまいます。

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さらに、チューブが収まる穴の後部、下側に出っ張りがあります。コレがコッキングレバーが動かない原因の二つ目なのですが、この出っ張りはバッテリースペースの床になっている部分ですし、直接加工するのは現実的でないので、チューブ側の下部をカットして出っ張りとの干渉を無くし、後ろに動けるようにします。

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また、チューブが動けるようになっただけでは、ダミーボルトを後退させることが出来ないため、ダミーボルト上部の突起に鋼板を接着・延長し、後退してきたチューブの端面に当たるようにします。

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さらに、チューブ前方には引きバネを取り付け、自力で前進するようにします。

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あとは、チューブ側のダミーボルトと接触する部分の長さを調整して、コッキングレバーを引き切った時にダミーボルトの後退限界点(ダミーボルト裏面の出っ張りがメカボの上端と接触してそれ以上下がらなくなる点)が来るようにします。チューブ側の端面は鋼板を貼り付けて摩耗しにくくしておきます。

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以上を施せば上手くいくはず!ということで、早速取り組んでいきます。 

チューブの加工

まずはチューブの加工から。チューブ前方の、一段細くなっているところをノコギリで落としてしまいましょう。 

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カットした断面はこんな感じ。ちゃんとヤスリで整えておきましょう。

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これでチューブ前方のロックは無くなったので、今度は後方の出っ張りを回避するための加工です。写真で白く囲った部分をカットします。

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カットと言っても、ノコギリで作業すると正確さに欠けるため、金ヤスリで少しずつ削っていきます。使用したヤスリは木材など軟らかい素材を削るための鬼目ヤスリです。

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 少し削り終えたところ。真ん中は薄くペラペラになって削れなくなるため、ナイフで切り取りました。

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 ここでいったんチューブを本体に入れてみて動作確認。ちゃんとカットした分後退していますね。このまま作業を続けていきましょう。

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とりあえずカットし終えました。

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 先程と同様に組み付けて確認。ちゃんと後退しきっていますね。しかしこのままだと、レバーを回転させてロックすることが出来ません。原因はロック用の凹みが狭い事と、コッキングノブの突き出し量が少ないこと、そしてチューブのカット面がバッテリースペースの床と干渉するためです。

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というわけでそれらを解決すべく、チューブおよびノブ・凹みに加工を施していきます。凹みの加工は上の写真で示した通りです。チューブは回転する角度に合わせ、片側だけより多くカットします。ノブは適切な突き出し量になるように微調整します。

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当然、元々ノブ側に開いているネジ穴は使えない上に強度を落とす原因となるので、 BONDICを用いて埋めてしまいます。BONDICがどんな製品かについては↓を参照のこと。

shim4ta1.hatenablog.com

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UV LEDでしっかり硬化させます。より確実に硬化させるためにも、一度に出す液体プラの量は少ない方がいいみたいです。

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では新しいネジ穴を開けていきます。まずは穴を開けたい場所の中心を細いドリルの先などを使ってしっかり出します。

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そうしたらノブをチューブから外して穴開けの作業です。ここのネジはタッピングネジだったので、ネジの谷径くらいの穴を開けてから慎重にネジを締め込んでいく作戦をとります。まずは細いドリルでまっすぐ穴を開けましょう。

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そして穴が貫通したら徐々に太いドリルに変えていき、

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穴を開け終わったらネジを少しずつ締めていきましょう。ちょっと締めては緩め、を繰り返しながら慎重に。

 

以上の作業を終えたら、チューブを本体に入れ、ノブをネジ止めしてから動作確認。ちゃんと上の凹みにノブが引っかかるようになりました。

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ダミーボルトの加工

チューブの基本的な加工が終わったところで、ダミーボルトをコッキングレバーに連動するように加工していきます。といっても、作業内容としては鉄板をダミーボルト前方上部の突起に貼り付け、延長するだけ。この時、アッパーレシーバーに開けられたスリットにちゃんと差し込めるように、鉄板の厚み分だけ突起を削って薄くしておきます。写真では接着剤としてセメダインの多用途接着剤を塗っていますが、後の動作確認中に剥がれちゃったので瞬間接着剤に変えました。

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貼り付けたら接着剤が硬化するまで待ちましょう。微調整はあとでやります。 

チューブとフタに引きバネを取り付けられるようにする

さて、先程基本加工を終えたチューブは、このままでは本体内をカタカタ前後するだけの状態ですので、チューブ前方に引きバネを取り付け、フタの方に向かって常に引っ張られるようにしていきます。

 

まずは、チューブに引きバネを取り付けるための加工をしていきましょう。下の写真に赤線で囲った部分を空洞にしていきます。

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この部分はプラの塊状態になっているため、まずはドリルで奥まで貫通させます

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3つほど大きめの穴を貫通させました。

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そうしたら、この3つをつなげて一つの穴にしていきます。ニッパーやヤスリを総動員して地道に少しずつ。

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で、つなげ終わった状態がこちら。この時できる隔壁に対し垂直に穴を開け、バネのフックを引っかけようという作戦です。

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チューブの前方から見て左側に、このように穴を開けます。穴をあけるのは隔壁を貫通するまでです。間違って反対側まで貫通しないように注意。

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今度はフタ側の加工です。たまたまなのですが、バネの外径がフタの中央の穴くらいだったので、下の写真のように固定する事が出来ました。まずは突き出たバネの先端を折り曲げて、フタ中央の穴より少し離れた場所にドリルで開けた小さな穴に差し込みました。続けて一巻きほど突き出たバネをBONDICを用いてフタ前面に固定してしまいました。これでバネを引っ張っても外れなくなります。見た目が気になる場合は、上から黒い塗料で塗りつぶしちゃいましょう。

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フタを後ろから見るとこんな感じになってます。チューブに引っかけるためのフックは写真のように変形させておきます。

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バネをチューブに引っかけるとこのようになります。

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チューブのダミーボルト接触箇所加工

ダミーボルトの加工後、接着剤が硬化したら、いよいよチューブ後方の最終加工に移ります。まずはコッキングレバーを引き切った時に、ダミーボルトが後退できる最大量(ダミーボルトは内部メカボックスと干渉するため15mmほどしか後退できない)に一致するようにチューブ側を調整します。

 

測定の結果、メカボ非装着時のダミーボルト後退量は42mm、メカボ装着時のダミーボルト後退可能量は前述のとおり15mmであったため、差の27mmぶんだけチューブを削ればよいことがわかりました。

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次に、コッキングレバーを回転させたときにダミーボルトと干渉しないための加工を施します。

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これで、コッキングレバーを操作することでダミーボルトが後退し、なおかつコッキングレバーを回転させてロックすることができるようになりました。

チューブ端面を鋼板で補強する

チューブ側の加工は以上で完了ですが、このままだとプラ製のチューブの端面で薄い鉄板の端面を受け止め、こすれながら動く事になります。そうなると確実にやわらかいプラの方が摩耗していきますので、チューブの端面にも鉄板を貼り付け、補強を施します。

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まずは鉄板に線を引きまして

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ノコギリやヤスリ、リューターなどを使用して目標の形に切り出します。

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そして貼り付け。瞬間接着剤でつけました。

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以上で加工作業はすべて終了です。つかれました(笑)。

全部品組み付け

あとは順番に部品を組み付けていきます。

 

まずはダミーボルト一式を用意しまして、 

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アッパーレシーバーを裏返し、取り付けていきます

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今度はコッキングレバー側を。

 

まずはフタを写真のように持ちまして、

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チューブ前方の隔壁の取り付け穴にフックを差し込みます

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そうしたらそのまま本体へ挿入していき、

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コッキングノブを取り付けます。

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再びフタを持ち、引っ張りながらネジを締めていきます。

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ネジを締め終えたらフタを収め、上部から固定用ネジを締めます

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これにて組み立て完了です。

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ちゃんとコッキングレバーが前進位置で保持されていますね。 

動作 

さて、ここからは動作確認です。

 

まずはロアーレシーバーを組み付けない状態でコッキングレバーを引きます。ちゃんと内部のバネが仕事をしているのがわかります。

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そのまま裏返します。ダミーボルトが後退位置で保持されています。

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次にインナーバレルとロアーレシーバーを取り付けた状態で確認。ちゃんとホップ調整ダイヤルにアクセス出来ていますね。大成功です(実際にはこの写真を撮った後いろんな箇所を微調整しましたが、構造的にはここまでの通りにやれば成功します)。

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バッテリーを入れた状態でもちゃんと動作するかどうかチェックします。

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ちゃんとレバーを最後まで引けました。ホップ調整の際、バッテリーを抜き出した状態で行う必要はないようです。よかった。

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最後に

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今回の作業は、正直手間がかかる割に実射性能は一切向上しないというものでした(笑)が、非常に満足感を得られる改造でもありました。というのも、S&Tの電動UMP45の いちばん残念な点がこのコッキングレバーだったからです。ですが、ちょっと内部がどうなっているか見てみたいという好奇心のもとに分解してみたところ「あ、これライブ化いけそう」と思えるような仕様。「これが成功すれば、この低価格UMPの新たな可能性を示せるのでは?」と、半ば開拓者になったつもりで作業できたため、疲れるけどとても楽しかったのです。

 

この記事が、多くのS&T UMP45ユーザーにとっての新大陸になったらいいなと思います(笑)。

 

では、ノシ